CAE/CAD/CAM CONSULTANT 有泉技術士事務所

的確なマーケットニーズを把握した商品開発が叶わなければ新事業展開成功は無理


■質問■

<前略>

弊社では、絶対的な技術力(知的所有権・設計技術・製造技術)で、この40年来世界マーケットを押さえてきた製品を持っており、このおかげで安定した経営を続けて参りました。

しかし20年前のバブル崩壊時における一時的な売り上げ大幅減少や、韓国・中国企業の台頭(製品品質的には絶対的な差がありますが)などを受け、将来を見据えた新規事業展開が必要との判断で、この20年来新規事業開発の取組を行って参りました(弊社が持つ得意技術をベースとした)。

しかし、我々の力が足りないのか、なかなかうまく行きません。ある程度の売り上げを上げ、開発費も含めた採算ラインを、ぎりぎりセーフとできた物は幾つかあるのですが、弊社の主力商品を将来的に補完出来るであろう事業は、今のところ生み出せておりません。

弊社の得意技術の把握から、狙おうとするマーケットの把握、さらにこれらをベースとした商品戦略の策定など、セオリーを踏んで取り組んできたつもりなのですが、これが思わしくありません。

特にマーケットニーズ部分と、弊社が展開しようとする製品が、必ずしもマッチしていると思えない方向に結果的になっており、予測したマーケットボリュームを的確に確保できていない状況です。

具体的には、・・・・・・・・(この部分は、企業機密にあたる内容もあるので割愛します)・・・。詳しくは添付した資料をご覧下さい。

このような状況下で、何か打開策はないかと、インターネット検索を試みたところ、貴社が提唱している、フィジビリティースタディと技術の棚卸、人材の棚卸などの手法に行き当たりました。これらの手法を導入して、我々の取組の再構築が叶うのではないかと。

私どもの読みで間違いありませんでしょうか。

<後略>

■回答■

はい、根気よく技術の棚卸、人材の棚卸を行い、着実なマーケット把握、着実なフィジビリティースタディを行ってやれば、恐らく貴社が抱えているジレンマは、解消できると思います。

因みにお送り頂いた資料と、貴社ホームページにおける商品紹介を拝見する限り、私どもの経験から診ると、まずマーケットを的確に把握できていないのではないか?自社が持つ得意技術(Core competence)を、漏れなく細部まで把握できているのか?その技術を駆使できる人材を的確に把握して新規事業展開に充てているのか?など様々な疑問が浮かんできました。

少なくとも、的確にマーケットニーズを把握した商品開発が叶わなければ、新事業展開を成功させることなど、絶対に無理といえます。さらに折角マーケットニーズを的確に把握した商品企画が出来ても、それを具現化できる技術と人材がおらなければ、絵に描いた餅にしかなりません。

技術の棚卸、人材の棚卸、着実なマーケット把握、着実なフィジビリティースタディは、これらを漏れなく解消してくれるはずですので、ご期待下さい。